中性脂肪はエステル結合で生まれる

中性脂肪と言う言葉はよく耳にしますが、実際にはどんな物質なのでしょうか。中性脂肪と呼ばれているものは正確にはグリセリン脂肪酸エステルのことを指します。グリセリンと呼ばれる物質に含まれる3分子の水酸基(ヒドロキシ基)に脂肪酸がエステル結合します。ヒドロキシ基の3つすべてにエステル結合するとトリグリセリド(トリアシルグリセロール)と呼ばれ、これが主に血液中に含まれる中性脂肪なのです。また2つのヒドロキシ基とエステル結合したジグリセリド(ジアシルグリセロール)、1つのヒドロキシ基とエステル結合したモノグリセリド(モノアシルグリセロール)も存在しています。グリセリン脂肪酸エステルの中でも3分子すべて結合したもの以外は乳化剤などとして食品に含まれている食品添加物でもあります。人間の体内に主に含まれる中性脂肪はトリグリセリドと呼ばれるものなので、健康診断などではTGやTAG、Trigなどと略すこともあります。中性脂肪と日本語で呼ばれる由来は脂肪酸とグリセリンがエステル結合した際中性を示すので「中性脂肪」と呼ばれているのです。英語で直訳するとNeutral Fatと言う形になりますが、実際には「Triglyceride」と言ったほうがスマートでしょう。ステアリン酸やパルミチン酸と呼ばれる飽和脂肪酸が主にグリセリンとエステル結合をするため、例えば鶏肉を食べる際は皮を取り除いた胸肉やささみなどの脂肪の少ないものを選び飽和脂肪酸の摂取を減らすことも中性脂肪を減らすうえで効果があるのです。